親モヤの取扱説明書

親のスマホに関わると、なぜこんなに疲れるのか

黒電話
wakemi

「……だから、この前も言ったよね?」

電話の向こうで、母が黙った。
その沈黙に、はっとする。

言い過ぎた。
怒鳴ったわけじゃないけど、声は確実に強かった。

またやっちゃった…

スマホのことになると、どうしても!

ちさと
ちさと
モヤコロ
モヤコロ

出ちゃったんだね。抑えてたやつ。

別に怒りたいわけじゃないのに…

ちさと
ちさと

電話を切ったあとに残るのは、自己嫌悪と、どっとした疲れ。
「なんであんな言い方したんだろう」
「もう少し優しく言えたんじゃないか」

親のスマホをきっかけに、
自分でも説明しきれない消耗感を抱える人は少なくありません。

言葉にしにくいけれど、
確かに残ってしまう疲れがあります。

怒りたいわけじゃない。
親を責めたいわけでもない。
ただ、このまま抱え続けるのは、少ししんどいだけ。

書いている私自身も、
親と話すたびに揺らぐ側です。

親のスマホ対応で、こんなやりとりが続いていませんか

ガラケー

親のスマホ対応で、よくある場面があります。

「この前入れたアプリ、使ってみた?」
「アプリってなに?」

説明書は開かれず、
こちらが話している途中で、なぜか話は別の方向へ。

ようやく説明が終わったと思ったら、
「やっぱりわからない」「もういい」と話が終わる。

怒鳴るほどじゃない。
大ゲンカになるほどでもない。
でも、積み重なると確実に疲れる

怒らないようにって思ってたのに、結局また…

ちさと
ちさと
モヤコロ
モヤコロ

我慢、けっこう溜まってたんじゃない?

親のスマホ対応がしんどい理由は、操作の問題だけではない

サンダルと引き戸の玄関

親のスマホ対応がつらい理由は、
「覚えられないから」だけではありません。

本当に消耗するのは

  • 必死で説明しているのに、ちゃんと聞いてもらえていない感じ
  • 最初から「やってもらう前提」に見える態度
  • こちらの時間や集中力を、軽く扱われたような感覚

こうした小さなズレです。

スマホが難しいこと自体は、頭では理解している。
それでも、「向き合う気がないように見える瞬間」があると、心が削られるものです。

親のスマホ対応に疲れてしまうのは、ちゃんと向き合ってきたから

急須

ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。

親のスマホ対応に疲れている人は、
投げ出さずに向き合ってきた人です。

何度も説明した。
言い換えも工夫した。
「もういいや」と放置せず、関係を続けようとした。

放っておけば楽なのは、わかってるんだけどね。

ちさと
ちさと
モヤコロ
モヤコロ

でも、そうしなかったんだよね。


疲れは、冷たさの証明ではありません。
関係を雑に扱っていない証拠 だと思います。

親のスマホ問題がこじれやすいのは、距離が近すぎるから

座布団

親のスマホ問題がややこしくなるのは、
親子という関係が近すぎるから。

家族だから、遠慮がない。
家族だから、甘えが出る。
家族だから、役割が固定されやすい。

気づけば
子どもが「説明係」「サポート役」になり、
親は「聞けばやってくれる相手」として頼るようになる。

これは性格の問題ではなく、
たぶん、関係性の構造の話なのでしょう。

親のスマホ対応を、全部自分で抱えなくてもいい

ここで必要なのは、
「もっと上手に教える方法」を探すことではないと思います。

  • うまく説明できなくてもいい
  • 途中で任せてもいい
  • 毎回ちゃんと対応しなくてもいい

どこまで私の担当なんだろ、ってたまに思う。

ちさと
ちさと
モヤコロ
モヤコロ

その疑問が出てきた時点で、もう十分だよ。


親のスマホ対応は、
あなたの責任でも義務でもありません。

親のスマホ問題には、「間をつくる」という考え方もある

ノートとカメラ

親子で直接やりとりすると、
どうしても感情が先に立ちます。

教える側は「ちゃんと伝えたい」。
聞く側は「できない自分を突きつけられる」。
その気持ちが重なると、
スマホの操作そのものより、空気がピリついてしまうことがあります。

だからこそ、
直接やらないという選択肢があってもいい。

たとえば、

  • 操作の説明は、電話ではなく紙にまとめる
  • スマホの設定は、ショップやサポート窓口に任せる
  • 親と話すときは、操作のサポートまで引き受けず、伝えたい用件だけにとどめる

人でも、場所でも、役割でもかまいません。
間が一つ入るだけで、
「言い方」や「受け取り方」は変わることがあります。

関係を切るのではなく、
全部を背負わない位置に立つ

それだけで、
親のスマホの話題が、
毎回ぶつかる爆発ポイントでなくなることもあるのです。

まとめ:怒りが出る前に、疲れに気づいていい

サンダルと引き戸の玄関

つい強く言ってしまったあと、
自分を責めてしまう人は多いです。

でも、怒りは突然出たわけじゃありません。
その前に、ちゃんと疲れていただけ。

怒らない人にならなきゃ、って思ってた。

ちさと
ちさと
モヤコロ
モヤコロ

怒らなくてすむ関わり方を考えればいいんだよ。

我慢するか、爆発するか。
その二択しかないように見えるときほど、視野は狭くなります。

関係を切らずに、
関わり方を少しゆるめる余地はあります。

疲れきる前に、
「全部抱えなくてもいいかもしれない」
そう考えてみてください。

それだけで、
親との距離は少し呼吸しやすくなるはずです。

ちょっと便利なツールをおすそ分け

取次屋の飛び道具

やっちまいがち親ムーブ診断

親との距離感って
正解がなくてむずかしい。

だから私は
いったん「自分側」を整理するところから
始めています。

そのとき使っている
小さなツール、置いておきます。

わけ美
わけ美
家族のおしゃべり代行
Profile
家族との会話に、疲れやもどかしさを感じている方のために、おしゃべり代行をしています。 大阪芸術大学放送学科卒。司会、ヘルプデスク歴15年ほど。好きなものは、舞台鑑賞と着物と豚汁。
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