wakemi
黙るラジカセ

大きな声を出すより、
ぐっと黙ったほうが早い気がした。

わかってもらえないくらいなら、
最初から言わない方が楽。

だから、いつの間にか“話さない”のがデフォルトになっていた———。

そんなあなたは「電池切れで鳴らないラジカセ」タイプ です。

  • 「どうせ伝わらない」と思って、言葉にする前に黙ってしまう
  • 気持ちはあるのに、話す気力がわかない
  • 平気な顔でやりすごすのが当たり前
  • 電話や会話のあと、モヤモヤや疲れだけが残る
  • 何も言えなかった自分を、あとで責めてしまう

ひとつでも当てはまるなら、
あなたの中の しみつきパター が、いつものように動き出しているサインです。

寂しそうなブランコ

親とのやりとりの中で
気づかないうちに身についた反応のクセ のことを、私たちは「しみつきパターン」と呼んでいます。 

モヤコロ
モヤコロ

それは、親との関係の中で自然にしみついた、いわば

「親子関係ベースの習慣的リアクション」(=親子グセ)

とも言えるもの。 

黙ることがクセになっていたのは、
あなたが弱いからでも、無関心だったからでもありません。

たとえば子どもの頃——
話そうとしても、途中でさえぎられたり、
正論で押し返されたことはありませんか?

  • 感情を出すと「そんなことで泣くな」と言われたり
  • 空気を読んで静かにするほうが【いい子】だったり

そんな中で少しずつ身についた、
人との関係を壊さずに、自分を守るための“しみつきパターン”。

それが、いまもとっさに出てくる“黙る”という反応なのかもしれません。

モヤコロ
モヤコロ

声をひそめたのは、自分を守るためだったんだよ。

思い出のアルバム

子ども時代の経験

話しても聞いてもらえなかった/感情を否定された/役に立つと喜ばれた など


無意識の反応のクセ(しみつきパターン)

言いたいことが言えない/つい期待に応えてしまう


大人になってからの人間関係でも再現

言い返せない/頼まれると断れない など

モヤコロ
モヤコロ

これは「親のせい」や「自分のせい」という話じゃないの。

繰り返すやり取りの中で、自然とそうなってきただけ なんだよ。

ずっと我慢してきた人にこそ、“怒り”はたまっていく

本当は、たしかに“怒り”はあったはずです。

それは、誰かを傷つけるためのものではなくて、
大切にしたかった何かを、ずっと踏みにじられてきたような悔しさ。

「どうせ無理」「また聞いてもらえない」

そうやって押し込めた気持ちが、
ときどき静かに、胸の奥でポツリと響いていませんか?

3層構造

たとえば

「あーーもうムリ!」

「はいはい、またそれね」

と心の中で親に毒づいたことはありませんか?

  • 真剣に話そうとしたのに、話の腰を折られて「イラッ」
  • 言葉にしたのに「そんなふうに育てた覚えはない」と返されてバキッ
  • 「で?何が言いたいの?」と冷たく突き放されてブチッ
  • “ちゃんと”を押しつけられて、「また説教か」とため息
  • 結局いつも自分だけが飲み込んで終わる——なんで私ばっかり?
苦しそうなラジカセ

その場で怒鳴ったり泣いたりはしない。
でも、「言いたいことを押し殺している自分に、あとでまたイラッとする」

このタイプの怒りは、外から見える“爆発”ではなく、「もう、うっとうしい」「どうせ無理」みたいな感情が、静かに積もっていくもの。


けれどその奥には、

「もっとわかってほしかった」
「ちゃんと話を聞いてほしかった」

そんなシンプルで切実な願いが、ずっと眠っているのではないでしょうか。

怒りの三層構造
  • 🔝 表層:無反応/平気なふり/話題を変える

  • 中層:あきらめ無力感「どうせ伝わらない」

  • 💬 深層:わかってほしかったつながりたかった

実は、怒りの奥底にあるのは「敵意」ではなく、
ずっと伝えられなかった「つながりたい」という願い かもしれません。

電池切れで鳴らないラジカセタイプの怒りは、外から見える形で爆発するよりも
「無反応」や「平気なふり」として表れやすいものです。

モヤコロ
モヤコロ

でもその奥に

「ちゃんとわかってほしかった」
「本当はもっと、話したかった」

という願いが、眠ってるんだよね。

怒りは、ただの迷惑な感情ではありません。
「ほんとうの気持ち」に気づいてほしいサイン なのです。

この“しみつきパターン”は、
親との関係だけに留まらず、あなたの人間関係のいろんな場面にあらわれることがあります。

  • 恋人やパートナーに本音が言えない
  • 仕事でムリを言われても引き受けてしまう
  • 「本当はこうしてほしい」と言う前に、自分でなんとかしてしまう

もし、似たようなことが繰り返されているとしたら——

それは、あなたが悪いからでも、言い方が下手だからでもなくて、
「気持ちを伝えること」に、ちょっとしたブレーキがかかるクセが残っているだけなのかもしれません。

だからこそ
怒りの奥に眠っている「本当はこうしたかった」という願いに気づくこと。

それが、あなた自身との関係を少しずつやさしく再生していく、小さな第一歩になります。

ヒビが入って放置されたラジカセ

    ・何を感じているのか、自分でもわからない

    ・話す前に疲れてしまい、言葉が出ない

    ・「伝える=対立」と思い込んでしまう

    これらはどれも
    あなたを守ってくれた“がんばり方”——

    これまで身につけた賢い生存戦略の名残です。
    責める必要はありません。

    でも、もしあなたが今
    少しでもしんどさを感じているなら
    その“やさしい習慣”から、少しずつ距離をとる準備が、心の中で始まっているのかもしれません

    モヤコロ
    モヤコロ

    黙ってきたのは、やさしさでもあったんだよ。
    まずは、あなたの声をあなた自身が聴きに行こう。

    朗らかに歌うラジカセ

    気づきが始まれば、あなたの音は戻ってきます。

    「言うか/言わないか」の前に
    “怒り”の奥にある願いを見つけてみませんか?

    • あなたが何を大事にしたかったのか
    • どんなふうに伝えたかったのか

    思い出すだけでも、
    コミュニケーションの選択肢は増えていきます。

    📽️《ちゃぶ台を返したくなったら、まず下をのぞいてみてください》
    あなたの“声”をやさしく再生するための、無料動画ガイドです。

    もう、ひとりで抱えなくても大丈夫です。
    まずは、“伝えたい何か”に気づくことから始めましょう。

    あなたのラジカセにも、
    ちゃんと「再生」のスイッチがあります。

    あなたの声を、ゆっくり一緒に探していきませんか?

    モヤコロ
    モヤコロ

    どんなふうに鳴らすかは、あなたが決めていいんだよ。

    静かにしていた分、優しい音が出るかもね。

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