あなたは「甘さをしまいこんだお菓子缶」タイプ
あなたの診断結果は
「甘さをしまいこんだ
お菓子缶」タイプ

——「ほしい」と言う前に
そっと自分で飲みこんでしまう
まわりの人が優しくされているのを見ると
「自分には回ってこない」
こんな思いが
ふと胸に浮かぶことはありませんか?
それは、ひねくれでもわがままでもありません。
本当は欲しかった。さみしかった。
でも
「そんな気持ちを出したって、どうせ届かない」
「欲しがって傷つくくらいなら、しまっておこう」
心が、無意識にそう選んできたのだと思います。
子どものころ
- 泣いたり怒ったりすると、嫌な顔をされた
- 甘えたいときに限って、大人の手が届かなかった
- 自分の希望より、親の事情が先に動いていた
- さみしい気持ちを伝えても、軽く流されてしまった
こうした小さな出来事が積み重なると
人は自然とほしい気持ちにフタをするようになります。
本当はあなたにも甘えたかった瞬間があって
ほしい形で受け取りたかった愛があった。
でも、そのときのあなたにできる
いちばん安全な方法が
“気持ちを隠して持ちこたえること” だったのです。

それは弱さではありません。
卑屈さでもありません。
あなたが
自分の心を守るためにとっさに選んできた
いちばん安心できる方法だったのです。
お菓子缶は、ひょっとしたら
戸棚の奥に隠されちゃったのかも…
甘さは消えていないよ。
お菓子缶タイプの特徴
- 「大丈夫」と言いつつ、どこかで気づいてほしい
- 甘えたいのに、うまく言葉にできない
- 弱音を見せたら重いと思われそうでこわい
- 愛されていても、なぜか受け取りきれない
- 欲しい気持ちより先に、がまんが動いてしまう
これらはすべて、長い時間をかけて形になった
「反応のクセ」(=親子グセ) の影響かもしれません。
親とのやりとりの中で
気づかないうちに身についたクセだよ。
誰かが悪いという話ではないんだ。
反応のクセは、こうして芽ばえていく
子どものころの家庭は
最初の人間関係の教室でした。
そこで
・欲しいと言う前にまず様子を見る
・誰かの機嫌を察して、自分を後回しにする
・甘えたい気持ちをごく自然に飲みこむ
そんな“身を守る判断”が、
あなたの中で少しずつ形になっていきました。
そして、一度身についた反応は、
大人になってからも自然と働き続けます。
むずかしく聞こえる?
要するにね、
昔のクセが今も心を守ってくれているということさ。
言葉にならない痛みの正体

たとえば
親との電話のあと、理由がわからないのに胸の奥がすんと冷える。
何気ない一言が、自分だけ取り残されたように重く残る。
その「説明しづらいしんとした痛み」は
いつものクセで反応した自分と
本当はそうしたくなかった自分の差に
心が気づいたサインなんです。
お菓子缶タイプ特有の怒りの3層
お菓子缶タイプの怒り(不意に襲ってくるモヤモヤ)は
声を荒げるものではありません。
内側にそっと沈んでいく種類の怒りです。
🔝 表層(行動)
平気なふりをする/笑ってごまかす/何も言わない
↘ 中層(感覚)
さみしさ/取り残された感じ/「やっぱり私には回ってこない」の痛み
💬 深層(願い)
自分にも優しさを分けてほしかった
受け取りたいときに受け取りたかった
“ほしい”をそのまま渡してほしかった
怒りの奥には、必ず「願い」がひそんでいます。
からまったモヤをほどいていくと
「ほんとはどうしたかった?」
が残る。
それが見えてくると
力の使いどころも変わってくるんだ。
願いが見えると、関わり方の選択肢が増えていく
願いが見えると
コミュニケーションは「我慢する」「ぶつかる」の二択から解放されます。
・さみしい時は小さく言葉にしてみる
・欲しいと思ったら、ほんの一口だけ受け取ってみる
・距離を少し近づけたり、少し離したりして調整する
・気持ちが動いたタイミングで伝える
どれも、関係を断つのではなく
自分のテリトリーを保ちながら、つながり続けるための選択肢です。
こうした選択肢を見つけるカギになるのが
――本当は、何を大事にしたかった?
という問い。
自分の願いに気づけるようになると
次にモヤモヤが来たとき
「あ、またいつものクセだな」と
ひと呼吸おいて受け止められるようになります。
親以外の人間関係にも同じパターンが出やすい理由
「ほしい気持ち」をしまうクセは、
親との関係だけでなく
日々の人間関係にもそっと反映されることがあります。
・友達が楽しそうでも、自分は誘えない
・恋人にちゃんと甘えられない
・仕事で評価されても、「でも私は…」と思ってしまう
・うらやましさを言えず、心の中だけで抱えこむ
これはあなたの性格のせいではありません。
子どもの頃に覚えた “慣れた反応” が、
気づかないところで今も働いているだけなのです。
ぜんぶ、あなたが生き抜くために
身につけたサバイバル術みたいなもの。
ほんとうによくがんばってきたんだよ。
まとめ
あなたに伝えたいメッセージ
あなたは 愛されない人 ではありません。
ただ
ほしい気持ちをしまったほうが安全だった人
です。
心にフタをしていたのは
誰かに嫌われたくなかったからじゃない。
傷つかないように
あなたの心がそっと守っていただけ。
これまで選んできた反応には
ちゃんと理由がありました。
まずは
いまのままの自分で大丈夫だったのだと
理解してあげてください。
そのうえで、いま感じているしんどさを
少し軽くする“扱い方”もあります。
あなたが変わる必要はありません。
ただ、心のクセとやさしく付き合うためのヒントはあります。
そのヒントは
怒りを押し込めることではなく
本当の気持ちをそっと思い出すところから始まります。
言葉にならなかった気持ちは
ちゃんとあなたの中で待ってるよ。
あせらず、ゆっくりでいいんだ。

“願いを見つける7つの問い”をご用意しています
📘仮:《ちゃぶ台を返す前に。“まだ自覚していない本音”を言語化する7つの問い》
怒りやモヤモヤの奥に残っている本音を
整理するための7つの問いをまとめました。
これは
取次屋が「ちゃぶ台ワーク」と呼んでいるもので
気持ちをひっくり返して見てみる…
そんな軽いワークです。
✓ 誰かを責めるものでも
✓ あなたを変えさせるものでも
✓ 行動を急かすものでもありません。
問いに向き合っていくと
「こんな関わり方も選べるのかもしれない」という選択肢が自然と見えてきます。
興味が向いた時に、そっと開いてみてくださいね。
あなたの気持ちが
軽くなるためのものだからね。
